宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

長男とヘルパーさん、大型犬と遭遇する

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朝夕もめっきり涼しくなりました.....と、手紙の書き出しみたいですが、ついに秋はやって来ました。

まぁ、そりゃそうです。早いもので、もう10月に入りましたから。

今日から消費税も高くなるわけですね。財布も寒くなってくるでしょう。

 

秋は当然、近くの公園にもやって来ていて、松の木に松ぼっくりがすずなっておりました。まだまだ硬い緑の若僧です。

この若僧達が熟して傘を広げ、いい頃加減に地面に落ちた頃、また近所の子ども達がそれを拾いにやってくるのでしょう。

 

最近は昼間も、いっときの辛い程の暑さから少し過ごしやすくなりました。

長男も、先月のヘルパーさんとのお出かけは汗だくで移動していましたが、先日の日曜日のヘルパーさんとのお出掛けは、随分楽になったと思います。

 

そんな長男とヘルパーさんを、いつものように玄関で見送った後、わたしは一旦家の中に入りました。

そして回覧板を持って再度外に出たのですが、ずっと近所の大型のワンちゃんが吠えている声が聞こえました。

 

知らない人が通ると吠えるので、あの2人が通って、知らない人だと吠えているんだろうと思いながら通りに出ると、何と吠えているだけではなくて、2人に絡んでいる現場を目撃しました。

 

見るとどうやら首輪が外れている。初めてのことです。

あらぁ〜......と思いつつも2人と1匹の側に行くと、ヘルパーさん、腰が引けてるものの、長男をワンちゃんと反対側に立たせて、しっかりと長男を守って下さっていました。

 

わたしはワンちゃんの方を向いて「ごめんねぇ、知らない人だろうけど、通してあげて〜」と声を掛けました。でも、当然でしょうけれど離れてはくれません。

けれど、噛んだりはしない子だなと、番犬として役目を果たしているんだなと思いました。

 

実はワンちゃん、大きいんですが、わたしが目の前を通る時は一瞬吠えて、わたしだと分かると「何だ、あんたかい......」と、そのまま見送ってくれるんです。

 

それで、たった今も、わたしの話は優しげな目で聞いてくれます。

でも困りました。どうやってこの2人からワンちゃんを離せばいいのか......。

 

わたしは2人と1匹を置き去りにして、ダッシュで飼い主さんの家のインターホンを押しました。

いました! 飼い主さん。

首輪が外れているところを見たことがなかったので、勝手に飼い主さんは不在だと思っていました。

いやぁ〜、良かった!

 

あわてて来てくださった飼い主さんに御用となって、ワンちゃんは無事、家に戻ることが出来ました。どうやら飼い主さん登場で、この2人も不審者ではないと理解してくれたようです。

 

ワンちゃん、実はしっかりと番犬としての仕事を果たしたわけですね。偉いです。

ちょっと、このシチュエーションは困ってしまいましたが、何より良かったのは、長男が、信頼するヘルパーさんが自分を守ってくれていることを理解して、それでパニックにもならず、その場で待つことができたんだろうということです。

 

飼い主さん、すごく謝って下さったんですが、ワンちゃんは仕事をしただけだし、気にしないで下さいねとお伝えしました。

後で、お詫びですと綺麗な色のタオルハンカチを下さって、返って気を遣わせてしまいました。

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解決の後、長男とヘルパーさんはお出かけを再開しました。そして、帰宅まで穏やかに過ごすことができたそうです。

 

ところで旦那に、このことの顛末を話すと「動物に妙に好かれるからね」だそうで。

確かに、散歩をしているワンちゃんとすれ違うと、なぜかUターンしてわたしに付いて来たりするんです。

近所の、抱っこが嫌いで引っ掻いたり噛み付く猫ちゃんを、わたしが何事もなく平然と抱っこしている姿を見て、この猫ちゃんを怖がっている子ども達が騒然となったこともありました。

 

そのことについて、友人とわたしの会話......。

「猫ちゃんワンちゃんにとって、好きな匂いがするんじゃない?」

「えっ? わたしの匂い? フェロモンってやつ?」

「うちの猫ちゃんたちも好きな匂い」

「例えばどんな?」

「靴とかカバンとか好きなんよ」

「?」

「皮の匂い!」

 

 

皮って............フェロモンじゃないんかいっ!(泣)

 



 

思い出のスカイツリー

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 福岡には、福岡タワーとポートタワーのふたつのタワーがあります。

 

福岡タワーの高さは234m。美しい続き番号ですね。

福岡のシンボル的タワーで、夜になるとその季節に応じて様々な模様や動く絵が映しだされて、なかなか見ているだけで賑やかで楽しいタワーです。

 

ポートタワーは高さ100m。港に立っていて、赤くてカワイイんです。

 

さて、先日そんなタワー達の話題になりまして、わたしが「スカイツリー行って来たんだよね」と話すと

「え〜!スカイツリーって料金が高いでしょう?福岡タワーの800円の方がお得じゃない?」

との返し。

 

いや、料金だけ見ればそうだけど、当日券で支払ったセット券の3,100円は、福岡タワーの800円からすると、案外安いかもしれない。

 

セット券とは、展望デッキと、更に上の展望回廊の両方に行けるチケットのこと。

ちなみに展望デッキのみなら2,100円、天望回廊ならなんと1,000円です。

 

入口からエレベーターまでも凄いぞ感が満載!

しかも、あの鳳凰なんかの装飾がある金ピカエレベーターに乗るだけで

「3,100円、OK!」

って思っちゃいますもん。

そもそも高さが武蔵! 234mからすると400mも高い......いやぁ、違い過ぎる......。

 

と言いつつ、実はまだ福岡タワーに登ったことがないわたし。

夜は本当に綺麗なんですよ。一度見てほしい(写真は最近のタワーです。そろそろハロウィン仕様になるのかな)

 

もう1つのポートタワーは登ったことがあって、無料でした。

港で赤く光る夜がきれい。わたしは、都市高速から見る夜のポートタワーが好きです。

 

福岡タワー

www.fukuokatower.co.jp

 

博多ポートタワー

port-of-hakata.city.fukuoka.lg.jp

 

 

さて、スカイツリーというと、次男がギランバレー症候群と闘っていた間、ずっと病院の窓から見続けていたタワーです。

次男の外出許可がおりた時、一緒に訪れた場所でもあります。

 

このブログで、次男の闘病記を書いている間、ずっとテーマの様に出現していました。

もしかして、東京の人よりも思い入れがあるかもしれません。

 

病院に駆けつけた時、最初に見たスカイツリーはてっぺんが見えないほど雲が下までおりてきていました。

不安な気持ちの中で眺めた、最初の東京の風景でした。

 

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そして、このノッポなヤツと、毎日顔を合せることになります。
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病院で迎えた令和の日。

世間の御祝いムードの中、スカイツリーも御祝いの装いでした。

そんな賑かな空気の中に、まだまだ不安な気持ちでキラキラと色が変わるツリーを眺めました。
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回復期の病院に転院して、初日に早速窓の外を見ると、ヤツはやっぱりそこにいました。

環境がかわった中に、顔なじみのヤツがわたしをホッとさせてくれました。
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こうして、やっぱりここでも毎日毎日顔を合せます。
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叔母と病院に行く前に待ち合わせした、シビックセンターからのスカイツリー

叔母に元気をもらって、少し明るい気持ちになれた日でした。

 

こうして毎日ヤツと挨拶をしながら、とうとう......


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ついに会いに行ってきました。
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ドドーーン!


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次男の外出許可で短い旅が叶いました。

毎日会っていたヤツはクールでしたが、わたしにとっては、わたしを励ましてくれたあったかいヤツです。
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地上から遠く、空には近い場所で、ヤツは「どやぁ〜!」と東京を見せてくれました。

わたしは毎日、次男のマンションと病院の往復で、東京の何も見て回ることはしていませんでした。

 

この日、今回の上京では初めて、ちゃんと東京を見ることができました。
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そして、次男がついに退院を果し、二人で見たシビックセンターからのスカイツリー

この時は、本当に感謝の気持ちで一杯でした。
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スカイツリーが、次男の闘病の間にわたしを支えてくれていたんですね。

 

また会いに行けるかな。

 

今度は不安な気持ちはナシで。

 

 

最近、もう一つブログを書き始めました。

雲ばっかりのブログです。

よかったら、たま〜に覗いてくださいね。

 

https://hisakokk.hatenadiary.com/

次男の帰京「またね」〜いつもと違った長男に、ちょっと切なくなる

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連休が終わった後も、結局、我が家らしく4人でのんびりとした時間を共有しました。

特段に非日常的なイベントを作ることもなく、時間だけがご馳走の我が家の過ごし方は、相も変わらずでした。

 

そして、いよいよ次男の帰京の日がやってきました。

 

長男はこのために、この日の福祉施設の通所をお休みしました。

次男と、今年の夏の時間の締めくくりをすることになります。

 

次男を空港に送るときは家族全員で送ります。

長男に次男が帰京することを理解してもらうために「またね」というルーティンをずっとやってきました。

この方が、言葉で説明するよりも理解しやすいし、次男が東京で頑張っていることを、長男も理解してくれると思うからです。


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「またね」をする前日は、先月誕生日だった次男のためにケーキを買って、みんなでいつものようにハッピーバースディ♪を歌い、ロウソクの火を吹き消して、約1ヶ月遅れのプレゼントも何もないお祝いをしました。

 

この時、長男はきちんと家族4人分の、ケーキを分けるための皿とフォークを用意してくれました。

 

そして翌日、次男の帰京の日、長男はなかなか布団から出ようとはしませんでした。

外に行くことが大好きな長男ですから、本来なら「空港に行くよ!」と呼んだだけで直ぐに準備ができるはずなのです。

けれど、長男は頑に布団から出ようとしないのです。それも11時を過ぎようとしているのに。

 

「置いていっちゃうよ!」という声に渋々体を起した長男は、それでも動きが鈍くて、まさか発作の前兆? とか、体調が悪いの? とか最初は心配しました。

でも、よくよく観察しても全くそんな様子もなく、ただの「イヤイヤ」にしか見えません。 

 

ようやく車で空港に着いて、昼食を食べ、もう何度も次男を見送ってきたように、同じ行動なのに、長男の表情が優れないのです。

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とうとう次男は「またね」と保安検査場に向かいました。

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その時、振り向いた長男の表情を見て、そうか、そうだったんだ……と。


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長男の切なげな表情に、本当はこの日が来るのは嫌だったんだろうと。

だから、布団からも出たくなかったし、珍しく外に行くことを拒んだのでしょう。


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保安検査場の中に入ってしまえば、もう握手もできません。

長男は小さく小さく手を振りました。

 

次男も何か感じたのでしょう。振り向き振り向き進んでいきます。


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次男はこの列の中にいても、検査が済んでゲートに進む寸前に、外にいる私達を確認するとピョンピョン飛び跳ねて手を振りました。

 

今生の別れでもあるまいし、大袈裟な……と言ってしまえばおしまいですが、考えてみると、次男が入院をして2ヶ月もの間、長男は長男で心配していたのだと思います。

だから、次男が病気と闘っている時に、長男もずっと頑張って自分の思いを通そうとしたり、パニックも起すこともなかった。

 

「寂しくなったね。また会えるよ」と言うと、長男はちいさく2回うなずきました。

 

この空港のルーティンは、長男に理解してもらうという目的など、なんの意味もなくなってしまっていて、ただのルーティンになっていました。

だって、長男はそんなことしなくても、空港に行くまえから弟とまた離れてしまうことくらい、すでに解っているからです。

 

帰宅して夕食時、長男は食器をまた3人分用意してくれました。

長男なりに、受け入れているのだと思います。

そして、このことも……。

 

……またね。

 

芦屋ぶらぶらボーっとデイ

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連休最終日は芦屋に行ってきました。

福岡の芦屋というと、芦屋ボートです。でも、ボートを見に行った訳ではありません。

 

旦那が前に撮影に訪れて、そこの海鮮料理が美味しかった! という、それだけの理由です。

でも、ここでランチというプランが、旦那の頭の中にはあったようです。

 

これで、旦那のプランの中の1つは叶いました。
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海の駅。

店内に入ると、まず大漁旗がお出迎え。
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出入り口の隣に、何故かレトロな電話。

昭和中盤に生まれた私も、さすがにコレが実働していた頃は知りません。
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いけすの中にヒトデ。

これは食べられるのでしょうか?
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さて、お膳が運ばれてきました。海鮮丼と天ぷらのセットです。

自分の前のお膳に「お〜!」となって、人のお膳を写メるのは忘れていました。f:id:hisakokk:20190918111432j:image

この海鮮丼、お刺身を掻き分けても、その下に更にお刺身がギッシリ。ご飯の姿がなかなか見えません。

正に、丼の中が「ザ・海」でした。
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ご馳走を美味しくいただいた後は、海の駅の周りを散策。

風がめちゃくちゃ強くて、服が大漁旗並みにはためきました。
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防波堤の向こう側の海を覗いていると、旦那のカメラのキャップが風にさらわれて……
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運良く海の手前に落ちました。無事で良かった〜!
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次男、階段より降りて……キャップを無事救出!
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めでたしめでたし。
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空は青く、潮風の匂いが強い風に乗ってやって来ます。

その風から、立派な松の木が鎮守の森を守ってそびえていました。
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海の駅の先に、観光名所の洞山があると聞いて、そちらを目指しました。
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足元が滑るので、用心用心。

全く問題なくバランスが取れている次男を見て、歩けなかった頃を思い出しながら、おぉ〜!っと感動の母です。
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強風の割に、海は穏やか。

そして、洞山にたどり着きました。
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自然はすごいですね。

機械なしで、何年もかけてこの形状を築いてきたんですね。
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岩に無数に空いた小さな穴に、びっしりと小石か?何かの卵か?がくっついていますが……。

これ、なんでしょう???未解決!
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ずっとピィ〜ヒョロロ〜と聞こえていて、トンビがいるのかな?と頭上を見渡すと、それに応えるかのように何羽も飛んで、私達の頭上をくるくる巡って見せてくれました。
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あ〜、風がぁ〜!

この中を、ゆうゆうと飛んでいる鳥たちはすごいです。

人間の服も髪の毛もハタハタ、風に遊ばれてしまいます。
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海の守り神様。

古くて小さいのですが、階段下から覗いてみても、とても綺麗に掃除されているようでした。
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綺麗にされているということは、こんなとんでもない急な階段を、お年を召された方も登られるのでしょうか。

 

階段を下から眺めて、私たちもまだ負けてなどいられないな……と思いつつも、結局上の神様のところには登って行かなかったという情けなさ。

階段下で柏手打ってお辞儀をしました。

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ボートと洞山以外に、ここは何もない場所だと聞きました。

確かに、そうではありましたが、地元の子供達と見られる、小さい子から高校生くらいまでが釣りを楽しんでいたり、親子で磯遊びをする姿が見られて、それはむしろ、贅沢な遊びの時間を過ごしているようにも見えました。

 

海の幸を頂いて、ただただのんびりと。

芦屋をぶらぶらしながら、時々防波堤辺りでボーッとして、なんだかいい時間でした。

そして、この日も暮れていきました。

 

そうやって家族で過ごしながら、次男の福岡滞在もあと三日です。

 

親子四人でお礼参りと太宰府天満宮にも行ってきました

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さて、二社にお礼をお伝えした翌日に、三社目となる筥崎宮に行ってきました。

 

駐車場は、博多山笠の神事であるお汐井取りの箱崎浜の隣にあります。

お汐井取りとは、山笠の舁き手達が、祭りの間の安全祈願をする神事です。

特に箱崎浜で、お汐井と言われる真砂(海の砂)を取る場面は有名で、その砂で身を清め、厄を払うのだそうです。
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ということで、車から降りたら早速、お汐井取りの現場を訪れました。

砂を少し手にして厄払い。

うん。効きそう!
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お汐井取りの場所にある鳥居をくぐって、筥崎宮本殿を目指します。
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つい最近まで、ここにはドでかい鳥居がありました。

老朽化にて撤去され、参道の始まりが何だかあっさりとなってしまいました。
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旦那の「今の時間なら人が少ないかもしれない!」という、その時限りに発揮されたエスパー能力により、何と本当に人が少なめの時に訪れることができました

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参道の露天には見向きもせず、目指すはここにいらっしゃる勝負の神様!

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本殿が見えました。参拝の人も少ない。

なが〜い列に飽きるほど並ぶこともなく、スイスイと先に進みます。
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おお!さすが勝負の神様!

驚きの文字が!

実はこの日まで知らなかった……いかにちゃんと見ていないかということ。

神様、ごめんなさい!
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自分たちの参拝の番になると、何と太鼓や琴などの演奏が始まりました。

ここでも歓迎して頂けたのでしょうか。嬉しい限りです。
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しっかりお礼をお伝えしました。

敵国はギランバレー症候群。

見事に打ち勝つことができました。
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そして、この兄弟は相変わらずです。

 

さて、この後は今が旬!太宰府天満宮にも行ってみよう!

ということで、お汐井取りの神聖な場所から次の神様のところへ、さぁ出発!
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道中に見つけたバイクやさん。

どっちの名前が本当でしょう?
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太宰府天満宮も相変わらずの人出です。

賑やかな参道と鳥居を抜けて、本殿を目指します。
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ここでも相変わらずの兄弟たち。
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さぁ、現在、過去、未来と太鼓橋を渡って……
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道真公にお会いするために……

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楼門をくぐり、いよいよ本殿へ。
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道真公は私たちに気付いて下さったでしょうか。

福祉事業所で頑張る兄と、大学で研究に頑張る弟、この兄弟達をお見守りください。

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せっかくなので、次男の学業上達のお札を頂きました。

次男いわく「受験のときは来てもいないし、お札ももらってないのに、なぜ今?」

 

いいんです。理由などありません。人間、勢いは大事です。

よし、お札を頂こう!と思ったときがその時なんです!(母のへりくつ)


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今回は、令和ゆかりの神社までは足を運びませんでしたが、お礼参りと学業上達の願掛けができて良かったです。

 

さて、連休は明日まで。あと、家族全員で移動できる日は明日しかない……ということで、明日はどうしましょうか。

そう考えるのも楽しいものです。

 

でもその楽しさも、きっとこの先はどんどん少なくなっていくでしょう。

子どもが成長するということは、そういうことでもあるのですからね。

親子四人でお礼参りに行ってきました

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次男、退院以来の帰省です。

夏休みの1週間だけを我が家で過ごすことになりました。

なんせ新学期早々から2ヶ月近く休学をしてしまったので、大学の研究が大変みたいで田舎に長居はできません。

 

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次男が入院した翌日、私が病院に到着した頃に旦那と長男は、病気平癒で有名な地元の神社に願掛けをして、頂いたお守りを東京に送ってくれました。

 

そのお守りは、病院の壁に並んで次男を見守り続けていました。

 

そして現在の次男は、生きていくことにほとんど問題のない位まで治癒しました。

これまでの、次男に心を寄せて下さったたくさんの方々には感謝しかありません。

 

私は仕事で行けなかったのですが、空港には旦那と長男が迎えに行ってくれました。

ゲートから次男が小走りで駆け寄ってきた姿を見て、旦那は安堵したらしいのです。

 

問題なく走ってくる次男にやっと会えた長男は、いつものようにツンデレでお迎えしたようです。

 

翌日は夕方から、願掛けしてお守りを頂いた神社にお礼参りに行ってきました。

本当は一気に三社全てに出向いてお礼を申し上げたかったのですが、筥崎宮はちょうど放生会の初日で、相変らずのすごい人手でこの日は断念。

次男滞在中に日を改めて行くことにしました。

 

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鳥飼八幡宮です。

境内の中は気持ちのいい空気で、良い気が流れていることを感じさせました。

 

地元の人達からはとても愛されている神社のようで、境内には保育園もあります。

神様の周りを子ども達が楽しそうに走り回ったり、神様の前で座り込んでおしゃべりしたりしていました。

ここの神様が、子ども達をお守りして下さっているのがよくわかります。

私も子ども達にちょっとだけ混ぜてもらって、楽しくおしゃべりをしました。

子どもの笑顔は最高です。


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鳥飼八幡宮の歴史は古く、その重みがズーンと体の中に入ってきます。


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楼門の参道側には狛犬さんが。こちらは青の狛犬さん。

妙にかわいくて、既にもうここで足止めを喰らった私。

暫く眺めていましたが、思わず笑顔に。境内の中を守るというより「いらっしゃ〜い!」と言われているような。何だかほっこりしてしまいました。

 

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こちらは赤い狛犬さん。

お〜、笑ってる笑ってる!この表情を見ていりゃぁ、そりゃ当然こちらの顔もほころぶってもんです。


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本殿にて、まずはお礼をお伝えしました。本当にお陰様です。ここまで元気になりました。

 

この神社の絵馬は、丸くてかわいい形の絵馬なのですが、そのほとんどが病気平癒の祈願でした。

病気でここに来れない人のために、その人のことを思って書かれた絵馬の文字を見ていると、ちょうどそんな思いで旦那と長男はここを訪れて、お参りをしたんだろうなぁと思いました。


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黒殿神社です。

この神様の手前に湧いていた不老水を頂き、今後の健康を願って参拝しました。


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楼門の境内側を向いた神将がお二人。

こちらは狛犬さんのコミカルさからは一転、しっかり神様達をお守りされています。

 

天満神社、鹽竈北辰神社にも参拝しました。

良い時間を過ごせました。きっと、私達を神様は歓迎して下さったのかな。


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2社目は宮地嶽神社

長い階段を、次男は難なく登る事ができました。

 

それにしても、参道は何やら強烈な香りが……。


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香りの謎はすぐに解けました。

原因はコレ! 銀杏です。


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この楼門をくぐって境内に入ると、その香りも全くなくなりました。


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重厚な楼門に圧倒されます。


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宮地嶽神社といえば、このしめ縄! 相変らずの存在感です。


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ドドーーーン!! いやぁ、圧巻!


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この場所にたどり着くと、突然太鼓の音が鳴り響き始めました。何か儀式が始まったようです。

まさにこの前に立った瞬間に始まったので、やはりここでも神様に歓迎して頂けたのでしょうか。


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なぜか、あちらこちらに牛車がありました。神様はこの後、お出掛けかな?


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本殿の向かって右側に、御神鏡が祀られていました。

空を向いている御神鏡からは、すごいエネルギーが放たれていました!


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ここまで治癒できたことをご報告。しっかりお礼と感謝の気持ちをお伝えして、帰路に就きました。

長男がそっと、次男に手を差し伸べています。


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ここは嵐のCMで有名になった「光の道」です。

あの太陽の神道が拝めるのは、まだ少し先になります。


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駐車場へ向かう時も、二人は並んで歩きました。

長男は、最近は急に飛び出すことも少なくなりました。けれど、次男は昔と同じように道路側を歩き、長男の手を握りしめていました。

 

この光景を見ることも、きっとこの先はどんどん少なくなっていくでしょう。

病気を乗り越えた次男の将来を、離れた場所から応援するのが勤めとなることは誰もが分かっています。

 

それが分かっているから、手をつなぐことをしなくても、危険な飛び出しもだんだん少なくなって、長男は1人で歩いていくことが上手になってきているのかもしれません。

ギャハハ〜家族

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最近は「親の育て方が悪い!」という言い方が少なくなったような気がするのですよ。

 

今時の子育ても「褒めて伸ばしましょう」「褒めた上で、もっとこうしたらいいよ! と提案しましょう!」みたいな感じが主流なので、親に対しても同じようになって来たんでしょうかね。

 

「大変ね〜、頑張ってるね〜、もっと声掛けとか勉強しなきゃね〜、だってしゃべれないもんね〜」

「頑張ってるね〜。親が先生にならなきゃね〜、親次第で発達が促されるんだからねぇ」

 

結局、言い方が変わっているだけなんですよね。大事なことなんですけれど……。

でも、親次第って脅迫にも似てる気もするんですが、私の心が荒んでそう思えるんでしょうか……(ヤバい!)

 

私も実際言われたことあるんですけど、その辺り、とうの昔に手放してしまって、ギャハハーと笑うことを優先してしまっています。

 

本当に大変で、どうすればよいか分からない時期もあって、当時は確かに勉強も不足していただろうし、声掛けだってダメダメだったと思います。あ、きっと今もですね。

 

でもでも、私が構造化とか、言葉掛けとか、必死になればなる程長男は牙むいてたように思うんです。

それで、疲れ果てたある時、それをすっかり手放しました。

 

きっと、私と長男のために言って下さった方達に対しては、裏切りに似た?(大袈裟か?)形になったと思います。でも、我が家の場合は、それで楽になったのも事実です。

 

言葉を持たない長男は、学校のガチガチのティーチでは失敗に終わっています。

当時のティーチは特に、時間を細分化して、写真を使ってスケジュールを組み立て、それに添って行動を促し、本人がそれを見ながら動く、正にガチガチなものでした。

 

けれど、自由人の長男は写真を見せられる度に反抗して、スケジュールや、その写真を貼ってあるホワイトボードまでも盛大に破壊しはじめました。

どんだけ嫌だったんかい……。

 

とうとう我が家の中では、スケジュールも何もない時間だけになりましたが、今度は暇でいろいろやらかしを始める……ということで、ヘルパーさんが月に2回、お泊まりの短期入所が月に1回と、助けに来て下さっています。

お陰様で、そうやって長男は、割と自分の年に近い人達と過ごす時間もできました。

今は全体的に、まぁまぁ、いいバランスで生活できているように思います。

 

言葉を持たない長男なので、あーあー言ってきても分からないことはありますが、そこは27年間も親子として共に過ごしているので、テレパシーはしっかり存在しています。

 

というか、会話はあるんです。

「あーあー!」「ん?破って遊ぶ紙がほしいん?」「あっ」「んじゃ、持ってくるけど、ここにずっと座ってられる?」「あっ」

「あれ、座ってるって言ってたじゃん!」「あ……」「ん?何かしようとしてたでしょう!」「あ……ははは……」「あ、砂糖を流しに捨てようとしてたな?」「あ〜……」「砂糖の入らないクッキー作る〜? 知らんぞ、美味くないで〜!」「あははは」「あははは」

 

実は、会話し放題です。

 

障害児・者には、対応が悪く分かり辛い言葉掛けは混乱を来すから、語彙は少なく分かりやすく、低い声でゆっくりと! と言われていますが、それすら守れない我が家です。

対応は良いのか悪いのかどうでしょう、分かり辛い言葉もガンガン言ってしまいます、語彙は多く、いつもの声で普段の会話の速さで!……あれ?我が家のこれ、怒られるレベルかも……。 

 

良いのか悪いのか分かりませんが、会話が面白くて、毎日それで話し続けています。

 

考えてみると、長男がギャハハ〜と笑ってくれるから、親の方が味を占めてゆるゆると一緒に過ごしているのかもしれません。長男はどう感じているのかより、親の勝手なのかもしれないです。

 

障害児・者と対峙するための学問からは、多分離れてしまっていて、きっと怒られるレベルな気がします。

でも、今日も長男の笑顔見たさに、話しまくっています。

 

ところで最近、長男が人差し指を旦那や私の顔に近づけてきて「目を突くぞ〜、目を突いてやるぞ〜」とパフォーマンスを見せてきます。

そこで、旦那は近づいた指をペロリと舐め、私はカプッと軽くかじってみせました。

長男は「ギャハハ〜」とぴょんぴょん跳ねて数歩離れていきました。

旦那はドやぁ! という顔、私は「母に勝とうなんざ100年早いわ!」の捨て台詞で、ますます笑い転げる長男。

 

本当に……ギャハハ〜な家族でスミマセン。

 

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