宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

次男の帰省(11日間の家族日和)その2「角島」

9月5日

晴れ。

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次男は自称「晴れ男」

お陰様で空はすっかり晴れ渡って、日帰り旅行には最高の天気となった。

 

で、旦那提案の場所へ長距離ドライブと相成りました。

さて、その場所とは・・・「角島」

 

実は、長男の通う施設で、毎年一泊旅行なるものを敢行してくれるのだけれど、長男だけがこの場所は過去2度ほど訪れている。

ここは「死ぬまでに行きたい!世界の絶景3位」らしいぞ!

 

我が家では何処かに行こう!となっても、ディズニーランドに行きたいとか、USJに行きたいとか、何故か誰も言わない。

次男に至っては小さ頃から「どこに行きたい?」と聞くと「地層を見に行きたい」なんてことを言う子だった。

 

昔から家族のお出掛けは、山やら海やら、とうていキャラクターが居そうにない、その代わり神様でもいそうな場所ばかり。

いや、お会いしたことなんかござんせんが・・・。

だからといってアウトドア派でもなく、なんともゆる〜く車なんかで訪れて、ゆる〜く過ごして、風に吹かれて空を仰ぐ。

それだけ。

 

今回も同じ。

別にアトラクションがあるわけでもない、グルメ旅でもない、家族四人の時間をだらだらと過ごす旅。

日本海のこの海の色は、沖縄に行った時を思い出すほどの美しさ。

この海を絵にするには、使える絵の具はありますか? って聞きたい。

 

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その海の上に長く伸びている角島大橋を渡って、角島テラスにたどり着く。

ちょっと腹ごしらえ。サザエのつぼ焼き、イカめし、焼きカレー

長男はことごとく次男の食べているものが気になって、次男のものをニコニコと「あーあー!(ちょうだい!)」と言いながら食べてしまう。

次男は苦笑いしながらそれを見ている。で、母の焼きカレーのお裾分けを食べて、それでも満足げ。

それもいつもの光景。

だけど、久々の光景。

この兄弟の、もう毎日は見られない日常の光景。

 

この日は風に吹かれて・・・てなもんでもない、かなりの強風。

けれど、強風に吹かれて、海の青を目に映して、この兄弟達の風景をそれに重ねて、何とも言えない感情が湧いた。

 

この世で、君達に会えて良かった。

 

角島テラスを後に、その先にそびえ立つ灯台に立ち寄った。

ここは土木学会選奨土木遺産なんだそうだ。

つまり、灯台ってこんなんですよ〜・・・という資料みたいなものかな。

灯台の他にも、その歴史や灯台の成り立ちなんかを紹介する施設や、照射灯の建物なんかもあった。

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灯台は登ることが出来たので、半月板損傷のひざを押してひたすら登る、登る、登る。

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間もなく登頂! という頃、最後の階段辺りから誰かの悲鳴が聞こえた。

たどり着くと、とんでもない急な階段が現れた。

太い綱が一本ぶら下がっていて、これが命綱なんだと理解しつつ、取り敢えず悲鳴を漏らすのは我慢して頑張って登ってみた。

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そして、登り付いたてっぺんからの眼下には・・・。

 

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なんて表現したらいい? この海の色・・・。

反対側には、灯台が陰だけで存在感を示していた。

 

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強風で体を持って行かれそうになりながら、それでも気持ちのいい風と日差しを受けて、しっかり海の青さを目に焼付けた。

 

再び命綱をつかんで、やっぱり悲鳴は上げないように気を付けながら最初の階段を下りる。

命綱が必要な階段を抜けて、またぐるぐるとらせん階段を下りていった。

 

狭い階段を人とすれ違う時は、下りてくる人を優先するように張り紙がしてあった。

誰もがそれを守り、無言で通り過ぎることなく「有り難う」「すみません」などの、気持ちのいい声があちらこちらで聞こえて来た。

あの、命綱の必要な階段以外は・・・(笑)

 

外に出て別棟の資料館を巡り、灯台を後にした。

それからは、またまた行き当たりばったりで物事を決めながら車を走らせる。

 

旦那がナビを指さして、この辺り! と言う。

この辺りのどれ? と聞く。

ナビとスマホで情報収集しながら車を走らせ「ここ、よくない?」と車を停めた。

 

さてさて、この旅もいよいよ終盤です。

 

f:id:hisakokk:20180914020904j:plain  《つづく》