9月6日
次男、いつも帰省は誰にも言わずに帰ってくるようだけれど、どこからかやはり情報とは漏れるもの(笑)
「捕まったので夜は友達と会ってきます」
結構なことですよ。父も母も、もうこの年になると友達にもなかなか会えない。
買える時に買う! 食べられる時に食べる! 会える時に会う!
旦那はよく、そう言っている。
その通りだと思う。
次男から後で聞いた話。
みんなで飲みに行ったんだけど、その中の友達の彼女がバイトしている、おしゃれなお店に行ったらしい。
おしゃれな雰囲気を味わいながら、さらに美味しいワインをいただけるお店だとか。
しかし、メニューを広げたところで発覚したらしいのだが、全員がワインが苦手だった。
何しに行ったんかい?(笑)
9月7日
私は仕事に出掛けた。
次男、この日は旦那が主催する映像の講座に潜入!
と言っても、超少人数でみっちり勉強会。
そこに若いママさん達もいて、やたら『カワイイ!』とちやほやされたらしい。
そう言えば、次男は小さい頃から大学に入るちょっと前まで、人から「お母さんキラー」と呼ばれていた。
なんでや?(実母の私、理解不能)
9月8日
久し振りに、友達と野球観戦に出掛けた次男。
この日は大量点で大勝利の日だったから、見てて気持ちよかったろう。
で、私こんなことを思い出す・・・
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次男は小学校の時はソフトボール、中学高校と野球部だった。
ソフトボールでは最初なかなかポジションも決まらず、そのままずっと補欠かと思っていたけど、監督からキャッチャーをやってみないかと言われて、何とそれが当たった。
それからずっとキャッチャーだった。
野球教室からスカウトも来た。
イップスにもなったが、なんと自力で立ち直った。
小学校でも、中学校でも、強豪校にのし上がっていき、無名だった中学校が13連勝を納め、県大会の決勝のジャッジミスで優勝を逃した。
そのジヤッジミスの瞬間を、旦那がカメラに納めている。
高校では監督との相性が合わなかった。
仲間達に「誰よりも理不尽な仕打ちをされ続けていた」と、いまだ言われているそうだ。
顔面に鍵を投げつけられ、ケガをしてそれが膿んで大変だった時、その頃から少し精神的にまずい状態になった。
けれど、仲間達が良かった。
チームプレイだから抗議することも出来なかった。
それでもイップスも乗り越えた子だから、結果それも乗り越えた。
最後まで酷い対応をされたが、次男が学んだこと、それは
「あんな指導をするような大人に、自分がならなければそれでいい」
この日観戦した試合は、何も考えずに楽しめたようだ。
高校野球で地獄を見た次男が言う。
「野球は楽しいスポーツなんだよ!」
9月9日
「自動車保険の切り替えに行くぞ〜」
ってことで、久々の4人揃ってのディーラー訪問。
長男ご満悦。
次男、溶けている・・・。
のんびりし過ぎでしょう(笑)
いつ来ても、いいディーラーさんです。感謝。
障害者のいる家族にも優しいデーラーさんのお話はこちら
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9月10日
実は次男、夏休みを利用して自動車学校に行ったんだけど、今は大学の生協が自動車学校の案内もしてくれるようで・・・。
時代は変わったな・・・(笑)
ということで、地元にて本試験に挑んで来た。
「写真が酷い!」
とLINEが来たので、合格だとすぐ理解して
「母の(写真)は すなかけばばあだよ」
と返しておいた。
この日の夜、かなり遅れての次男の誕生日ケーキを食べた。
ロウソクの火は、やっぱり長男が吹き消した。
次男は笑っていた。
9月11日(帰京)
次男の帰京の日は、必ずやるルーティンがある。
それをしないと、次男がまた家に帰ってくると思って長男が待ってしまう。
言葉だけで「弟は東京に行ったよ。」と言っても納得しない。
カレンダーの前に私を連れて行き、弟はいつ帰るのかと散々全ての日にちを指さしながら聞いてくる。
それが本当にしつこい位に、何度も何度も。
長男に愛されてるね、次男君。
それを避けるために、何より次男の帰京を納得して、ゆったりと待てるように、今回もそのルーティンをすることにした。
その前に、取り敢えず長男を朝施設に送り届け、その後、親子三人で買い物をする。
イヤホンが壊れているということで、ビックカメラにも寄った。
そこで試聴しまくる次男。
時間が掛かりそうなので、私と旦那、その側にあるエレピの試弾を始めた。
どの鍵盤がしっくり来るかとか、音の感じとか試しながら、遂には二人並んで2台のエレピで即興のセッションを始めた。
目立たないように小さな音で弾いて、時々お客さんや店員さんが振り返っていたけど、買うのはイヤホンです(笑)
買い物も済んで時間が来ると、三人で施設まで長男のお迎えに行った。
帰宅すると、長男の目の前で次男が帰り支度を始める。
そして、次男は東京に行くよと伝えて空港へ向かった。
空港で家族4人食事をして一息ついたら、4人でゲートに向かった。
そこでいつものように兄弟、ちょっとだけギュッとして、弟は手を振ってゲートの中に入っていった。
それをじっと見る長男。
後ろ髪を引かれるようにして先に進む次男。
この瞬間に、長男は理解して、納得しているように思う。
この瞬間がなければ、また長男は次男の帰宅を明日も待つだろう。
11日間、長男は4人分の食器を用意してくれていた。
そして、翌日用意してくれた食器は3人分だった。
次男の帰省シリーズは、これでおしまい。