宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

長男とヘルパーさん、大型犬と遭遇する

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朝夕もめっきり涼しくなりました.....と、手紙の書き出しみたいですが、ついに秋はやって来ました。

まぁ、そりゃそうです。早いもので、もう10月に入りましたから。

今日から消費税も高くなるわけですね。財布も寒くなってくるでしょう。

 

秋は当然、近くの公園にもやって来ていて、松の木に松ぼっくりがすずなっておりました。まだまだ硬い緑の若僧です。

この若僧達が熟して傘を広げ、いい頃加減に地面に落ちた頃、また近所の子ども達がそれを拾いにやってくるのでしょう。

 

最近は昼間も、いっときの辛い程の暑さから少し過ごしやすくなりました。

長男も、先月のヘルパーさんとのお出かけは汗だくで移動していましたが、先日の日曜日のヘルパーさんとのお出掛けは、随分楽になったと思います。

 

そんな長男とヘルパーさんを、いつものように玄関で見送った後、わたしは一旦家の中に入りました。

そして回覧板を持って再度外に出たのですが、ずっと近所の大型のワンちゃんが吠えている声が聞こえました。

 

知らない人が通ると吠えるので、あの2人が通って、知らない人だと吠えているんだろうと思いながら通りに出ると、何と吠えているだけではなくて、2人に絡んでいる現場を目撃しました。

 

見るとどうやら首輪が外れている。初めてのことです。

あらぁ〜......と思いつつも2人と1匹の側に行くと、ヘルパーさん、腰が引けてるものの、長男をワンちゃんと反対側に立たせて、しっかりと長男を守って下さっていました。

 

わたしはワンちゃんの方を向いて「ごめんねぇ、知らない人だろうけど、通してあげて〜」と声を掛けました。でも、当然でしょうけれど離れてはくれません。

けれど、噛んだりはしない子だなと、番犬として役目を果たしているんだなと思いました。

 

実はワンちゃん、大きいんですが、わたしが目の前を通る時は一瞬吠えて、わたしだと分かると「何だ、あんたかい......」と、そのまま見送ってくれるんです。

 

それで、たった今も、わたしの話は優しげな目で聞いてくれます。

でも困りました。どうやってこの2人からワンちゃんを離せばいいのか......。

 

わたしは2人と1匹を置き去りにして、ダッシュで飼い主さんの家のインターホンを押しました。

いました! 飼い主さん。

首輪が外れているところを見たことがなかったので、勝手に飼い主さんは不在だと思っていました。

いやぁ〜、良かった!

 

あわてて来てくださった飼い主さんに御用となって、ワンちゃんは無事、家に戻ることが出来ました。どうやら飼い主さん登場で、この2人も不審者ではないと理解してくれたようです。

 

ワンちゃん、実はしっかりと番犬としての仕事を果たしたわけですね。偉いです。

ちょっと、このシチュエーションは困ってしまいましたが、何より良かったのは、長男が、信頼するヘルパーさんが自分を守ってくれていることを理解して、それでパニックにもならず、その場で待つことができたんだろうということです。

 

飼い主さん、すごく謝って下さったんですが、ワンちゃんは仕事をしただけだし、気にしないで下さいねとお伝えしました。

後で、お詫びですと綺麗な色のタオルハンカチを下さって、返って気を遣わせてしまいました。

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解決の後、長男とヘルパーさんはお出かけを再開しました。そして、帰宅まで穏やかに過ごすことができたそうです。

 

ところで旦那に、このことの顛末を話すと「動物に妙に好かれるからね」だそうで。

確かに、散歩をしているワンちゃんとすれ違うと、なぜかUターンしてわたしに付いて来たりするんです。

近所の、抱っこが嫌いで引っ掻いたり噛み付く猫ちゃんを、わたしが何事もなく平然と抱っこしている姿を見て、この猫ちゃんを怖がっている子ども達が騒然となったこともありました。

 

そのことについて、友人とわたしの会話......。

「猫ちゃんワンちゃんにとって、好きな匂いがするんじゃない?」

「えっ? わたしの匂い? フェロモンってやつ?」

「うちの猫ちゃんたちも好きな匂い」

「例えばどんな?」

「靴とかカバンとか好きなんよ」

「?」

「皮の匂い!」

 

 

皮って............フェロモンじゃないんかいっ!(泣)