宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

念願のレンジ購入

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東京に滞在していた間、次男のマンションを拠点にずっと動いていたけれど、本当にまさか行けるとは思っていなかったので、甥っ子の葬儀の間とはいえ、このことだけは、私にとっては大きな出来事だったと言えます。

 

たかが自分の子供の住まいを訪問するだけ。

色んな母達から「行ったことないの!?」

と驚愕さえされていたけれど、障害を持った家族がいると、むしろ行くことの方が難しい。

 

『緊急時は短期入所などのサービスを使える』

という行政の施策は、実際はマンパワーの不足と日程調整の難しさから、あってないものと同じ。

 

「甥の葬儀に行きたいので、数日間預かってほしい」

と言ったところで、そもそも一泊しか出来ない決まりだし、うちは恵まれている方でほぼ毎月短期入所を入れてもらえるけれど、それも前月の締め切り日(ほぼ月の半ば)までに予約をしなければ利用することは出来ないわけで。

 

母が認知症を発症して分ったことだけど、老人福祉のショートステイも同じらしい。

ただ、宿泊日数に関しては一泊のみということはなく、認知症の判定区分で決められた限度日数まで連泊が可能とのこと。

 

ということで、この私不在の4泊5日、旦那が覚悟を決めて長男を見てくれることになりました。

 

私にとって一人で飛行機に乗るのは22年振り、その緊張と長男を残す不安、目的が観光とか前向きな感情にあるものではなく、甥っ子の葬儀であることなど、出発前は何となくナーバスな感情がかなり心の深部を占めていた気がする。

 

何とか次男のマンションまで自力でたどり着くと、早速着替えて次男の授業が終わるのを待ち、次男到着で準備万端になったところで、更に40分近く地下鉄、電車を乗り継いで斎場に向かいました。

 

父の葬儀から8ヶ月。

田舎の葬儀は初盆まではとんでもなく面倒くさい。

しきたりしきたりで、母の認知機能では仕事が捌けないので、姉がご近所さんにことごとく聞きまくって執り行ったにも関わらず、あれがダメ、コレがダメ! とダメ出しの嵐。

しかも、供養や食事はご本尊さんを尻目に置いてご近所さんがメイン。

姉が謝りまくっていて、なんじゃこりゃ〜! と思ったんでした。

 

でも、都会の葬儀は、その真逆を行くもので、葬儀そのものも、火葬場でも、驚く程システマティックでした。

 

お通夜は、次々にお焼香が済んだらそのまま会場を後にする。

けれど、甥っ子は友達に本当に愛されていたんだな。

 

50人を越す程の友達が座を離れても、ロビーでずっと待っていてくれて、一通りの儀式が済んだら再度中に入ってくれて、甥っ子と別れを惜しんでくれました。

翌日も本当にたくさんの友達……。

 

有り難かった。

 

東京で葬儀に参列したことのある姉も兄も、こんな葬儀は見たことなかったと言っていました。

 

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さて、それからは次男の部屋をきれいにするという宿命を自ら負ってしまったので、次男が学校に行って不在の間、身を粉にして掃除しまくりましたよ。

次男が帰ってきて、ユニットバスを見た瞬間に言った一言。

「白い……」

 

そりゃそうだよ。

トイレもお風呂もうっすら茶色。

それに越して来たばかりの時、旦那が買ってきたのであろう茶色のお風呂マットが、茶色の草原のように毛羽立っていて、私は絶句したわけで。

 

狭いキッチンの導線を考えて、使いやすいように収納も工夫したし。

片道歩いて15分も掛けてダイソーまで行って収納グッズも買いまくったし、徒歩片道15分圏内なら色んな店に何度も通った。

コインランドリーも40分間その場所の主になってやった。

 

さて、次男がずっと欲しいと言っていたものを買ってあげると約束をしていたので、学校終りに池袋で待ち合わせをしました。

 

次男が欲しいもの、それは「電子レンジ」

 

入学準備で旦那が用意したものの中に、レンジはなかった。

「ボクが東京で学生してた頃を考えてみても、そんなん要らんと思う!」

というのが旦那の持論。

そりゃ昔はレンジなんてなかったし、冷凍食品とかもなかったし。

 

時代が違うでしょ! と言っても、いや、何とかなるもんだ。そんなもんは要らんっ!

と言い切っていました。

 

でも、本当は買ってあげようと思っていたんだよね。

何となく分るんだけど。

いつもそう。

「要らん、要らん、要らん」と連呼しながら、ある日買って渡すという、筋金入りのめんどくささ。

ところが、買おうと思ってお金を用意した矢先に、それが別のモノに化けてしまっていたみたい。

実は、それが次男のものだった場合が多い。

そう次男にも言えばいいのに、あぁ、めんどくさい!

 

というわけで、次男と池袋のビックカメラへ。

無事、購入を果たしました。

次男、東京在住3年目にして念願のレンジ購入!

 

「これで時短できる、これで時短できるよぉぉ!」

と、まるで主婦のような台詞を次男の口から聞きながら、何だか今回の2つ目の大仕事を終えたような気分になった私でした。

 

よかった、よかった。

 

さて、その後は1時間以上も待って回る寿司を食べました。

二人だからと、カウンター席2つを予約したのが失敗だった。

よくよく考えてみると、カウンターで並んだ2つの席が同時に空く確率は、テーブル席がひとつ空くよりもずっと低いわけですね。

勉強になりました。

 

まぁ念願を果たしたわけだし、時間はあるし、待っている間丸椅子で話し込むのもなかなかな良い時間だったかな。

 

おりしも、この日は雑司ヶ谷鬼子母神堂御会式の日でした。

池袋に着いた瞬間から、大きな太鼓の音で何の賑わいだろうと思いましたが、思わぬ大祭も見ることが出来ました。

 

雑司ヶ谷鬼子母神堂御会式

http://www.visiting-japan.com/ja/articles/events/j13to-zoshigaya-kishimojin-oeshiki.htm

 

 

こうして東京滞在はあっという間に過ぎて行きましたが、私が羽田に向かう時も、次男は姉と合流する所まで付いてきてくれて、そこで別れました。

 

さて、私の不在の間、長男は旦那いわく「おりこうさん」で過ごせたらしいです。

旦那が数日間不在の時は、抗議からか必ず何かをやらかす長男。

私と2人で車に乗るとシートを破壊するスイッチが入るので、結局旦那の帰りまで家に缶詰なんだけど、旦那とはそんなこともないので、普通に施設にも通所出来て、家事を旦那がする以外は、あまり生活スタイルが変わらなかったことが良かったんだと思う。

 

そして、次男から喜びのLINEが……。

 

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それを見ての旦那の返信。

 

「この2年半があったからこその喜び!」

 

あぁ、めんどくさい…………。