宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

半分ずっこ

※半分ずっこ……半分ずつのこと

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旦那爆睡中! そうなる前の、ちょっとした出来事のお話。

 

もう寝ている人も多いという時間に、相変らず元気な長男。

やたら笑顔でいるので、も〜、カワイイではないかぁ〜と、二人でニヤニヤして過ごしていました。

 

で、ふと見ると旦那が椅子に座ったまま即身仏状態。そのうち、こっくりこっくり船を漕ぎ出したので、あわてて「お〜い、お〜い!」と呼ぶも反応なし。

このままでは椅子から転げ落ちると思い、ビックリしない程度に再び「お〜い!」とボリュームアップ!

やっと目覚めました。

 

「転げ落ちちゃうよ! 布団の中でちゃんと寝て。」と言うと「いや、奥さん風呂に入るまでは寝れないでしょ。」

 

私は「あっ!」となって、慌ててお風呂でカラスの行水をしてきたんでした。

私がお風呂中に、旦那がまた船を漕いでいないことを祈りながら。

 

そうなんです。長男はちょっとしたスキにすぐいなくなってしまう。ちょっとしたスキに冷蔵庫の中の何かを捨ててしまう。

ちょっとしたスキに……何かをやらかす。

 

だから、長男が起きている間は、私か旦那のどちらかが必ず起きて長男を見ておかなければならないんです。

旦那は長男とお風呂に入るけれど、さすがに私も一緒は出来ないので、長男が起きている時は、私のお風呂の時間は旦那が長男と過ごしてくれます。

 

ふと見ると、勝手口のダイヤル錠も外れていました。

我が家にはダイヤル錠がいたるところに取り付けられていて、長男が中から一人で出て行ってしまわないようにしています。

その昔、いつの間にか家を飛び出していなくなって、都市高速を逆走していた長男。交通事故に遭ったり、一晩中探し回って散々見に行った公園にいたり、6キロ先で見つかったり、色んなことがあり過ぎて、せめて長男の命を守るために……ということでの対策がダイヤル錠でした。

 

親としては少々切ないんです。

ずっと昔、長男を保護した派出所の一人のおまわりさんが「今後、目は離さないで下さいね!」と冷たく言われたのは、今の今でも忘れません。

それでダイヤル錠が登場となしました。

でも、実際は優しいおまわりさんの方が多かったです。保護された回数も半端なかったですけどね。

 

というわけで、あわてて勝手口のダイヤル錠を締めてお風呂へ。旦那は私がお風呂から出てくるまでの間、瞼を吊り上げて踏ん張ってくれていました。

私のリビング登場で、それで今の爆睡です。

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旦那はここのところ、仕事の〆切に追われて睡眠時間が極端に短かったんです。そこんところ忘れてて申し訳なかったなぁ。

 

そういえば、旦那は今日の夕食で、普段は余り飲まないビールを堪能していました。今日はちょっとだけ、仕事にメドを立てられた日だったのでしょうか。

 

と、いうことは、もし今日の深夜に長男が見事にダイヤル錠をくぐり抜け、脱走に成功したとしたら……足の速い長男を追いかけるためには素面の私が車を運転して追跡することになります。

 

実際私達夫婦は、色んな不測の事態に備えて一緒にお酒を嗜むことをしません。

長男が産まれてからは、本当に片手で数えられるほどかも知れません。必ずどちらかが素面でいます。

 

でも、そのことをお泊まりに利用させてもらっている施設のスタッフさんにお話したら、ここに預けている間は命に関わる事態でない限り呼び出すことはないので、ゆっくり夫婦で飲んで下さいね……と言ってもらえたのは本当に嬉しかった。

 

結局、私達は長男のために、夫婦のどちらかが何かをしている時は、どちらかが長男と一緒に過ごし、半分ずっこのことをしながら今まで暮らしてきたんです。

 

どちらかが欠けたら、それは長男とは暮らせなくなると言っても、きっと言い過ぎじゃない気がしています。

 

と、そんなことを旦那爆睡中の横で書いている私。

あ、長男も今、眠ったようです。では、私も……笑

みなさん、おやすみなさい。