5月4日(点滴治療完全終了!)
父と長男の願掛けお守りは、病室の壁から並んで、次男を見守ってくれています。
見守られている次男は、コップで水を飲むことも上手になって来ました。
そして、遂に点滴が外れました。
次男の腕には、戦った痕が残っています。
最初に症状が現れた左手が、最前線に立って戦った痕。
つまり、点滴によるこの戦いはもう終わったということ。
この先は、どんどん神経が壊されていくことはなくなるということ。
大きな1つの過程が終わって、次のステップにやっと行けるんだと、これを見て理解することができた。
そして、父から写メが送られてきた。
今日、こんなご飯を作ったよ!って。
福岡チーム、頑張ってます!
5月5日(世間はつつじ祭り)
友達がお見舞いに来てくれている間、私は入院後に初めて病院の外を歩いてみた。
今まで、気持ちのそんな余裕なかった。
点滴が外れたことで、少し私にも余裕が出てきた気がする。
病院の正面玄関を出ると、えらく人が多い。
何だろうと目をやると、すぐ近くに神社があって、たくさんの出店が出てる。
何かのおまつりのようだ。(つつじ祭りだったと、後で知る)
そもそも、神社なんてあることすら知らなかった。
今の今まで、マンションから病院を、ひたすら行ったり来たりを繰り返すだけだったから。
そういえば、今日はこどもの日だった。
そう思い出したのも、ちょっと余裕ができたからかな。
実は有名な神社で、たくさんのご利益を頂けるとのこと。
でも、御本殿は長蛇の列ができていて、取り敢えず今回は諦め、周りの神様たちに、ご挨拶だけをちょこちょことして回った。
外の緑が、いつのまにか濃くなっていた。
久しぶりに、空を見上げた気がする。
病院の裏手で見つけた文房具屋さん。駄菓子屋さんではありません。
父に写メを送ったら、カメラマンの血がウズウズしていたみたい。
どこでもドア欲しいね。
なんと、病院敷地内にバナナが!
天気も良かったし、友達が来てくれたお陰で、私もリフレッシュの時間を貰えた。
座って食べれるようになりました。食事の刻みも大きめになった。
まだ座ることが疲れるので、食べた後はバタンキューみたいに倒れ込んで横になるけど。
熱も毎日出てしまってて、これがなくなれば随分楽になるなるはず。
5月6日(歯磨きも上手くなってきました)
出ていた笑顔も、夕方には少しずつ歪み始めた。
夜は結構きつい、気持ち悪くなると言っていた。
何とも言えない具合の悪さになると言っていたけど、きっと夜は不安も強くなるし、なかなか眠れないことからのストレスかも知れないね。
歯磨きも上手になりました。
口の端からぴゅーぴゅー飛んでた水も飛ばなくなって、握力がないから安定せずにプラプラしてた歯ブラシも、随分きちんと役目を果たせるまでになりました。
そういえば、入院してすぐに計った握力が0で、本人が一番驚いていたな。明日はまた検査。がんばれ!
5月7日(再度の脊髄液採取と電気で反応をみる検査)
ついについに、普通食に移行。
食欲が戻り始め、しっかり食べれるようになって来た。
しっかり食べて、体力つけて、正しい働きをする免疫を増やそう!
ん?東館?
今まで病室の中だけでだったけど、ついにリハビリ棟でリハビリしたの?
本人いわく、指先を使う微細運動訓練があったそうで。
紙をビリビリ破る訓練は、お兄ちゃんが好きな遊びだね。
ハサミを使う練習は、今もお兄ちゃんもやってる。
お兄ちゃんと並行して、東京と福岡で練習してるんだ。
こんなことってあるんだな(笑)
あと、指、手、腕の筋肉を使う訓練 。
そして自分の病室から歩行器を使って、看護師さんに支えてもらいながら10メートル程?何とか歩いた…というか、足を動かして移動したらしい。
歩行器を使って歩く赤ちゃんよりも、ずっと退化したみたいな歩き方だけど、これが進化していくんだろう。
楽しみ。
明日からはリハビリ棟で、リハビリをしっかり詰めてやるとのこと。
ダイジョウブ、ダイジョウブ!
ガンバレ、ガンバレ! !
朝はいつものように血液採取、午後からは再び脊髄液の採取と、電気で体の反応をみる検査があった。
局所麻酔はしても、やはり背骨の間に針が通るのは分かるらしい。
やっぱり痛いんだろう。
電気が通ると、当然痛い上に、自分の意思も関係なく体がピョンピョン動いたり曲がったりして、それを押さえられて再び電気通されるって、本人はケラケラ笑いながら説明してくるけど、きっと辛い検査なんだと思う。
そして今日、担当医がリハビリの病院に転院打診をしたとの事。
明日、転院日時の返事をもらったら知らせますと。
リハビリの病院の選択肢は2つあった。
担当医一押しの病院は、大学からも遠く少し不便。
もう一つは学校から近い。通学しながらもリハビリの負担が少し軽くなる。
そして、実は系列病院が地元に2つ、しかも私の実家の近くにも1つ。
地元の病院の2つは、リハビリではとても評判が良く、うち1つは、私の母が入院してすごくお世話になったところ。
リハビリもすごいけど、人も暖かくてとてもいい病院だった。
もしも帰省出来て、何かがあっても、慌てずにすむような気がする。
リハビリの病院情報に関しても、病院で働いている私の友人達が、色んな情報を集めてくれた。
それが、1つの指針にもなった。
ありがとう、みんな。感謝します。