5月17日
コレクションが増えてます。4面体から、いっきに24面体。
リハビリ邁進中。
こうしてスマホも、落とさずしっかり握れます。
さて、今日は医師と看護師さんと療法士さん達との面談があった。
進展具合と現状の問題点などの報告が主で、リハビリ自体はスタッフさん達の尽力と本人の努力で、いい方向に向かっているとのこと。
ただやはり、筋力がまだまだ弱いので、体力的にも疲れやすい状況は変わらない。
リハビリを続けることで、更に向上を目指しましょうという説明だった。
もう発熱もない。転院してから、病気による問題は起こっていないので、これから悪化していくこともない。
後遺症も見られない。
麻痺が取れて、痺れがなくなるまでに、正直この先何ヶ月かかるかは分からない。
でも、それをリハビリでカバーして、完治も早まるようにはできる。
発病前の状態に早く戻れるかどうかは、どれだけリハビリを頑張れるか、やはり本人次第ということのようだ。
やっと「完治」という言葉も聞くことができた。
この病気の特性から考えたら、次男の場合は、あっという間に悪くなって、速いスピードで完治に向かうことができたんだと思う。
そして最後に、医師から「何か質問はありますか?」と聞かれた。
すると次男は、多分聞くだろうと私が思っていた通りの質問をした。
一番聞きたかったことと分かるくらいに、体も前のめりだった。
「いつ退院できますか!?」
あー、やっぱり聞いちゃったよー。
でもこの面談でなければ、きっと聞けないと本人も思っていただろう。
早く退院できたらいいなとは思う。
ずっと私でさえも願って来たことだから。
でも、今のこの状況を見ていて、大丈夫かなと思うのも正直なところ。
けれど、もう本人はどんな質問にも「大丈夫です!」「出来ます!」以外には言わない。
じゃあ、1ヶ月後くらいを目標にしてみましょうか?
と医師が期限を初めて口にした。
どうですか? と聞かれた次男は
「はい!退院したいです!!」
まるで心の叫び(笑)
その後の話からは、色んなことが決まっていくのが早かった。
「では、早く退院を希望ということで、来月の2週目では遅いですか?」
「……はい」
「では、1週目だと、何日がいいとかありますか?」
「一番早い日にちで!」
とにかく、次男は退院可能な一番早い日を設定して欲しい!というオーラをガンガン出している。
そして……
6月3日の退院を目標とする
ということで決まった。
ほぼ自分で設定しちゃったからね。
もう、あとは突き進むしかないよね。
正直、母は少し不安です。
こうして後ろから、歩行器を使って歩く姿を見ても、やはりぎこちない。
意識せずに、普通に歩いている姿とはまだ違う。
体力と筋力は努力で付けられるとして、このぎこちない動作を修正してくれるプロから離れるのだから、やった! と両手を上げて喜べない私がいる。
あんなに早い退院を願い続けたのに、ちょっと思っていた退院の形と違っていて、 気持ちに矛盾が生じてしまっていることに、私の方が戸惑っている。
でも、次男自身はスッキリした表情だった。
「退院」 という言葉を聞きたかったのだろうから。
そして、それは不安よりも、その先の希望や元の生活に戻れることへの喜びの方が強いのだろうから。
来週、外出許可を取って、リハビリスタッフさんと一緒に、病院から自分のマンションまで電車移動をしてみることになった。
マンションに着いたら、生活のための動作確認と指導を受けて、再び病院に戻り、あとは退院に備えるということになる。
次男の質問から、一気に退院に向けて動き出した。
そして、医師から私に質問があった。
「お母さんは、退院後すぐに帰られるんですか?」
私は、しばらく数日間は、日常生活を送れることを見届けてから帰ろうと思うと伝えた。
医師は「そうですね」と言った。
そこをわざわざ聞かれたことも少し引っ掛かったけれど、やはり、そこまではやっておくべきかと。
医師も、多分それがいいという意味の「そうですね」だったんだろうと。
嬉しいだけのはずの退院が、思いの外、複雑な感情が入り混じってしまったけれど、頑張っている本人の気持ちと努力を尊重して、とにかく寄り添うことにしようと決めた。
退院の日は、この思いがすっかり晴れていればいいな。
あと少し、しっかりと見守り見届けよう。
それにしても、福岡チームの進化はすごい!
次男の進化とともに、父の家事能力、長男の落ち着いた生活、みんな向上してるよ(驚き!)
この私が、なんだか一番停滞してるみたいで怖いなぁ……。