宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

リハビリ散歩〜あの日々を辿る

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実は、私が次男のマンションを離れて帰宅してから、かれこれ1ヶ月以上が過ぎました。

今回は、ちょっと思い出しながら書くリハビリ散歩。

なんでしょうね、なんかね、当時を思い出すと、私も結構精神的にキツかったように思うのですが、このリハビリのつもりの次男との散歩が、それを全部チャラにしてくれた気がするんです。

 

福岡に帰ってからは、自分が運営するサイトのために取材に出掛けたり、勉強会に行ったり、調べ物したり、色んなことをしていました。

本来の放課後等デイの仕事も復帰しましたが、まぁ〜時間の使い方がへたっぴ過ぎて、何でもかんでもゴテゴテですがな(汗)

 

それにしても、東京ほど人混みもない田舎の都会を歩きながら、時々あの散歩の日々を思い出したりするのです。

散歩をしながら、これからもこの子は何とかやっていけるだろうと、湧いてきた思いつきのような不思議な感情が、今は確信に近いものとなりました。

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東京の夕方は、九州よりも早くやってきます。

夕方の風を受けながら、次男のマンションからのんびりと、池袋の街まで歩きました。

この街は、旦那も長い間住んでいた場所です。

 

目的は買い物や食べ歩きなんてことではなく、ただひたすら歩くこと。

休憩場所にSEIBUデパートの屋上にある「睡蓮の庭」を選び、ここでものんびり過ごして来ました。

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そこはフードコートのようにもなっていて、バーベキューもできるので、次男がバーベキューの匂いにやられ始めた所で、睡蓮の庭を後にして下界へと降りました。

 

本当はバーベキューをしても良かったのですが、取り敢えず向かったのは、予々次男が情報をゲットしていた超人気店のカレー屋さん。

いえね、何となくそんな気はしてましたが……カレー屋さんは2時間以上待ち。人気店に、予約なしは通用しないよね。

はぃ。そんな気はしてました。

 

ということで、次男が福岡から友達がやって来ると、いつも連れて行くというリーズナブルな餃子屋さんに行くことに。

母としては、そっちの方が興味あり。

知っている高校時代の次男の友達の名前がポンポン出てくるので、ここで次男と彼らが、賑やかに食べている姿が想像できてしまいました。

そんな友達の話を聞きながら、ほうほう、へぇ〜、と話が弾みました。
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ほんとや。うまし。まんぞく。

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翌日、診断書のことでリハビリ病院に2人で行きました。

玄関口で、お隣のベッドだった方の奥さんとバッタリ。そこで話が弾む弾む(笑)

退院して数日しか経っていないのに、まるで同窓会のような会話になってしまったのが可笑しかった。

お互い、がんばろぅね〜! なんて声を掛け合い、その場から離れました。

 

この際だーっ!

ということで、その帰りに急性期でお世話になった病院にも立ち寄ることにしました。

診察してもらう訳ではないので、本当に立ち寄るだけという私の思い付きは、次男にとっては何とも……という感じだったかも知れないけれど、強行した私に、次男も笑って付き合ってくれました。
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特定疾患なので、追跡のために10月に再診することになっています。
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さて、来ただけでは次男にも申し訳ないので、1階のスタバにて一休み。

治療は辛かっただろうけれど、ここで出てきた思い出話には1つも「ツライ」というキーワードは出て来ませんでした。

次男らしいなぁ。

 

さて、病院の周りも少し歩いてみました。

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入院中に通りかかった、こんな風だったツタだらけの家。

それがこんな感じに。進化中でした。

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あれから更に、人の屋内侵入は許してくれそうにありません。
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人じゃない方がいらっしゃいませんように……。

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前に歩いた時に、つつじ祭りがあっていた、あの根津神社

もう夕方6時を回っていたので、神様も戸を閉めていらっしゃいました。
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「これさ、根って書いた時点で、しまった!大きく書き過ぎた‼︎  って、だんだん字が小さくなったパターンやん 」

……どこまで父親と言うこと似てるんじゃい。
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ピシャリと閉められた戸と門の前で、手を合わせて「お世話になりました」とお礼を申し上げて来ました。

ここの土地神様ですからね。

そのすぐ側で、懸命に治療していただいて、ここまで回復できました……と報告をしました。
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後楽園駅

毎日、ここから乗り換えをしていました。f:id:hisakokk:20190623022427j:image

バイトは、ドームを突っ切って歩いていくんだそうな。翌日は、ドームの周りものんびり歩いてみました。
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シビックセンター の展望台も、今回は今日が最後だと思いながら、長い時間、次男と都会を上から眺めました。

スカイツリーは、私が空港から病院に駆けつけたあの日も、そしてシビックセンター の展望台から眺めたこの日も、変わらずにどっしりと存在していました。

 

次男に何が食べたいのかを聞いたら、久しぶりに「お寿司」との返事。

池袋に移動して回るお寿司に行きましたが、行列ができていたので、予約票に名前を書いて、待ち時間の間再び、でも今度は夜の睡蓮の庭へ。
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無事にお寿司にもありつけました。

次男の嬉しそうな笑顔で、遂にファイナルです。

翌日は朝から、私は空港へと向かうことになります。

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