宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

やっと書きます。激動でした(その3)将来の光がまぶしいぞっ!

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いやぁ、ここのところの夕日がいちいち綺麗ですな。

そんなこんなで気づけば12月も10日を過ぎておりました。激動の日々も、どんどん過去のことになっていくわけです。

 

けれど、忘れないでしょう。おばさん、結構感動したので(笑)

 

ある日、同じ重度の自閉症のお子さんのお母さんから言われました。

「出番ですよ!」

 

はい? なんの??

 

時は新型コロナで外出ができず、学校も例外なく子供達は自宅待機を余儀なくされていた頃です。

大学の学生たちも、やはり対面授業ができず、全面オンラインでの授業となっていました。

 

うちの次男も、ISS搭載の望遠鏡で実に摩訶不思議な現象を発見したらしく、それについて他大学の教授たちとも議論しているそうだけど

「オンラインなのがもどかしい・・・」

ボソッとLINEに一行。

 

そうなんやぁ〜・・・と人ごとな返事の母ではありましたが、なんという時代になったものか・・・。

 

そんなこんなの謎の「出番です」の一言を私にかけたお母さんですが、実に勉強家で様々な資格も持っていて、障害とはなんたるかのエビデンスもバッチリ語れる、私の尊敬する人です。

で・・・なんの???

 

お母さんは、ある人に私の連絡先を教えていいかと聞いてきました。

その理由に「なして?」とポカンな私。

連絡先は某大学の先生で、それは大学での講義の依頼でした。

 

ちょいとちょいと、言わなくてもわかるよね。私、なんのエビデンスも語れないよ?

画面のパワポを示しながら説明している自分なんぞ、かけらも想像できんよ?

教員免許と運転免許しか持っていない私が、運転技術の解説でもするん?

 

と思っていたら、障害を持った子供のお母さんとして、子供と共に生きているリアルを語るだけでいいという依頼でした。

 

毎日がえらいこっちゃのリアルなので、そりゃ話せと言われればネタが尽きないのは事実。

息子のブッとんだやらかしを話すだけで、結構みんな笑ってくれて「本にすればいいのに!」とか言ってくる。

そんなん、大赤字に決まっとるやろ(笑)

 

実は声をかけてくださったお母さんは、その大学で講義をされていて、どんな授業をしているのかと聞いたら、ちゃんとパワポで資料を提示しながらしっかり先生をされていました。

大活躍のお母さんはいつも大忙しで「いつ寝てるの?」と聞いたら「そりゃあなたでしょ!(笑)」と返されました。

いやいや、寝れない理由がちょっと違いますがな。

 

そんな理由で、大学の先生方とソーシャルディスタンスを保ちつつお会いして、色々お話を伺いながら、その依頼を受けることにしました。

 

授業は、保育科の学生が現場へ巣立つ前に、障害を持った子供の家族の話を聞いてもらって、保育に役立ててもらおうというもの。

これもコロナの影響で、なかなか現場実習の受け入れが厳しいことから、学生たちにどう学びを提供しようかと、大学の先生方が考えて企画されたものでした。

 

実際、その大学は先生たちがとてもパワフルで熱心。面白いアイデアも取り入れながら、とても良い授業をされていました。

 

もちろん発達心理学や障害児教育の基礎知識は授業でしっかり学ぶわけです。

先生方は、それは支援をする上でブレないためであって、支援をするに当たっての手法を子供に押し付けるためではないと言われました。

 

子供ひとりひとりに向き合うことが大事だと。

 

凄い先生方です。

ここの学生は先生方に恵まれて幸せだなぁ。

あのお母さんも、ここで教鞭を取ってるのも心強い。

実際、保育科に行きたい高校生がいたら、私はこの大学を勧めます!(マジ)

 

先生方も、ここの学生たちは優秀なんですよと言われていたけれど、本当に人として優秀な保育士になれると、私は大学の回し者ではないですが言い切っちゃいます!

 

気付けば、私はオンラインで7時間の授業を3回もさせていただきました。

当然エビデンスもなく、ひたすら母親の話。

でもあまり知られていない家族のリアル。

7時間、やっぱりネタはつきませんでした(笑)

 

そもそもなんで自分の「出番」を受けたのかというと、そのリアルを学生たちに話せる機会なんてまずないからです。

こんな貴重な時間をいただけるんだから、これはやはり障害を持った子供の「いち母親」としては受けるべきでしょう。

 

しかも、現場で頑張ることになる学生たちが、障害を持った子供たちを受け入れることができたら、もしかしたらどんな障害のある子どもでも、幼稚園や保育園で友達を作ることだってできるかもしれない。

 

何より学生たちが現場に立った時、目の前の障害を持った子供に向き合って笑ってくれる。

そんな光景を見ることができるだけで、どれだけ親たちの心が救われるか・・・。

 

それを伝えようと思ったんです。

こんな機会を与えてくださった大学と先生方には、感謝しかありません。

そして、真剣に聞いてくれた学生たち、そしてあのお母さんにも。

 

そうやって終わってみれば、学生たちに大量のレポートと感想をいただきました。

これが涙もので・・・。

一人一人の文面から、障害を持った子供と向き合おうという想いが溢れていました。

そして、そのお母さんにも寄り添いたいと、多くの学生が書いてくれていました。

 

私にとっては激動の、学生たちとの三日間。

嬉しいなぁ。

少しでも伝わったのかなぁ。

学生たちの、現場での姿が見たいなぁ・・・。

 

きっと大変なこともたくさんあるはず。

悩むことも多いはず。

けれど、学生たちが私に贈ってくれた文字たちが希望をくれる。

 

その将来の光がまぶしいぞっ!

 

 

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