宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

「とろみのついたお茶が不味い」で思い出したこと

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少し前ですが、ワイドナショーで紹介されていた「とろみ付き自販機」の話を見た時のこと。

とろみの付いたお茶を飲んだ松本人志さんが「不味い!」と言っていましたが、そのシーンで思い出したことが。

 

医療用とろみ剤、料理に流しかけて、飲み込みやすくするために使うなら大丈夫だけど、これを料理する段階で入れ込んで調理したら、嚥下には助けになっても、食べること自体は・・・。

 

という経験の記憶が蘇ってきたわけです。

 

その経験は、次男がギランバレー症候群で入院していた時のこと。

食事の全てに、この医療用とろみ剤が入っていたわけです。

いや、かけられていた、というのが正しい。

 

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このネーミングがまた・・・。

小林製薬ではありませんが・・・。

 

ギランバレー症候群は、気道も潰れてしまうことで呼吸が辛く、息子も指に挟めていたパルスオキシメーターが、いつも「酸素の血中濃度低いで〜!」と警戒音を鳴らしていたのでした。

 

そんなわけで、当然食事も大きめの固形が喉を通っていくはずもなく、毎回届けてもらう食事は、切り刻んだ食材と、この「とろみ剤」がかけられていたのでした。

 

ちなみにこの「とろみ剤」

ある日の看護師さんが「病院の売店で買っておいてください」とのたまいました。

で、母は病室のある10階から1階にある売店へと急いだわけです。

次の食事が来るまでに・・・と。

 

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少しずつ食材は大きくなっていきましたが、この「とろみ剤」だけは必ず食材の上にかけられており、ついにはリハビリの病院に転院するまで続きました。

ちなみに、食事のたびに「とろみ剤」のネオハイトロミールも3本ついてきました。

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病院食にしては、美味しかったそうです。

とろみ剤は、やっぱり食材の上に包み込むように存在しています。

しかも、やはりネオハイトロミールは3本付いてくる・・・。

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これが退院の日の昼食、最後の食事でした。

そして、やはりネオハイトロミールは3本、当然のようにやってきました。

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あれ?

そもそも料理にはすでに「とろみ剤」はかけられているわけです。

そしてご丁寧にネオハイトロミールは、食事の度に使われることなく3本ずつ増えていく。

 

そしてそして、母が買ったネオハイトロミール50本入りの箱は、開封されることなく棚に鎮座している・・・。

 

そして、リハビリ病院に転院した日、母はその箱ごとと、食事毎に溜まりに溜まった分を、全て寝泊まりしていた次男のマンションにお持ち帰りをしたのでした。

 

それにしても病院のコンビニは、当然ながら医療用〇〇が目白押し。

この医療用ストッキングも、やはり看護士さんから言われてコンビニで購入したのでした。

 

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さて、次男はリハビリも最終段階になり、リハビリとして外出を許され、母と、次男にとっての叔母と従姉妹と、電車の旅を楽しみました。

 

スカイツリーの天井で下界を楽しんだ後、食したご飯が完全に固形のご飯。

次男も、普通に食べられることの幸せを知ったはずです。

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さて、溜まりに溜まった「とろみ剤」ですが、東京を離れて我が家に帰る時、箱が邪魔だったので中身をバラして、旅行ケースに全部入れて持ち帰りました。

まぁまぁなお値段だったので、もったいないと料理に使うことにしてのお持ち帰りだったのですが。

 

あくまで、料理の上からかけることを推奨します。

調理の材料として煮たり焼いたりは・・・・。

お察し下さい。