5月24日
今日の私のお役目は、次男のマンションで次男を待つこと。
少し前から決まっていたのだけれど、本日のリハビリは大掛かり。
退院を見越して、病院から次男のマンションまで、公共交通機関を利用して往復するというもの。
理学療法士さんが付き添って、これから社会の日常に飛び込んでも大丈夫かを、しっかり見極めてもらうという目的も重要なポイント。
理学療法士さんとは、すっかり仲良くなっていて、私よりも色んなことを話せていそうだ。
病院という特殊な空間に、そんな人がいてくれるのは本当にありがたい。
そして、彼らは無事にやって来た。
談笑しながら、疲れた様子もなく。
あの紹介状を持って診察に行ったっきり、帰れなくなってしまった家に、嬉しそうに戻って来た。
そして、次男は私に紙袋 を渡した。
今日は私の誕生日。
初めて我が家以外で迎える誕生日に、次男からの多分初めてのサプライズ。
箱の中には2つのケーキ
この箱は何? と開けると……
クッキーのセットでした。
今日はお風呂がなかったからと、家でシャワーをして病院に戻るということで、その間、理学療法士さんは「外をウロついて時間が来たら迎えに来ます」と言われた。
けれど、麦茶しかないけれど……と引き止めて、とにかくここまで来れたことのお礼を伝えたいと思った。
理学療法士さんは留まってくれて、それで色々話を聞かせてもらうことができた。
ギランバレー症候群で、なぜここまで体が動かなくなって、筋肉があっという間に落ちてしまうのか、そして、なぜ回復に時間が掛かるのかも。
病院の、バリアフリーで守られた場所に居続けるより、今の段階であれば日常に戻って生活をした方が、かえってリハビリになるとの話も。
確かに疲れやすいし、ペットボトルの蓋を開けるにも渾身の力を要するけれど、それは病院にいても、家にいても同じ。
まだ出来ないことが多くて、苦労もするだろうけれど、その苦労がまたリハビリになるし、もう彼なら大丈夫!
と、太鼓判を押してもらった。
正直、痺れや感覚については、早く治るかも知れないし、一生残るかも知れない。
でも、その人のレベルで暮らしていけるなら、それが一番だ、とも言われた。
本当に、その通りだと思う。
来月には早々に面談があり、そこで退院の日程を決めることになった。
本当に感謝しかないです。
振り向けば、どれだけの人に支えられてここまで来たんだろう。
そして、どれだけのことをこの病気から教えられただろう。
本当にいい誕生日になりました。
夜、一人でケーキを食べるのは寂しいものの、サプライズにニンマリしたりと、何とも嬉し寂しのケーキの味でした。
福岡チームからも、ケーキを食べている写真が送られて来たけれど、「お祝い」よりも「美味しい」の方が優先の長男のニンマリ顔。
やっぱり長男の笑顔は癒されるわぁ。