宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

結婚式記念日と長男32年目のお話

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気づけばこのブログ、半年も放置していました。

まぁいろいろありましたが、そのいろいろは今後ボチボチと書きたいと思います。

 

ということで、今回は結婚式記念日と長男の32年目のお話。

 

さて結婚式記念日だった日、『さくらまつり』なるものに出かけました。
しかもライトアップされた夜桜。

長年住んでいるとはいえ、ようやくお初に訪れることができました。


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ひとひとひと、凄い人出でした。
さすがに、こんな人混みの中を自閉症の息子を連れて歩くのは難しい。
最近は花粉症と気圧のあおりか、若干調子もおよろしくない長男。

 

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しかし、この日は旦那と私で訪れたのでした。
長男はというと、夕方から翌朝までの短期入所の事業所でお泊まりです。

『さくらまつり』が開催されているこの日に、図らずのタイミングで短期入所を入れてもらうことができました。


このタイミングでないと見れなかった夜桜。
今まで、長男を預かってもらえるタイミングがこの時期に重なったことはなく、ずっと見ることができなかった夜桜。

旦那と二人での、こんな外出はある意味奇跡なんです。

 

33年前の結婚式は、旦那のお父さんのためのイベントみたいなもので、私も旦那も、出席者の殆どを知らない人で締められていて、文金高島田でずっと、その知らない人に挨拶をしていた1日でした。

当時の田舎あるあるです。

 

夜桜のあとは、あの猫型ロボット活躍中のファミレスで食事をすませました。

幻想的な桜を鑑賞した後でも、折角だから食事も贅沢をしよう・・・とはならなかった私たち。

そもそも、夫婦で居酒屋に行ったことすらありません。

 

自分たちにお金を使うとか慣れてない……いやぁ慣れてないです。

そもそも、重度の自閉ちゃんがいたら、贅沢な外出は難しいお話で。

 

いやいや、それでも今回は十分贅沢でした。

良い時間を下さったスタッフさんに、感謝。

 

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我が家は、このようにたくさんの人達に支えられながら暮らしています。
長男と向き合ってくれる人たちがいるからこそ、こうして生活をしていけるわけです。

 

そうして今年も、無事に長男の32年目の誕生日を迎えることができました。

壮絶な32年間でしたが、それでも生きてきた尊い32年間です。

 

命に関わることなんて何度もありました。

長男よ、32年間よくがんばりました。

そして私たちも。

 

そんなこの日に、いつものようにケーキを買いに親子3人で出かけました。

長男が選んだのはホールケーキではなく、かわいいイチゴのショートケーキ。

 

ろうそくをもらってくることもなく、パーティでもなく、ちょっと贅沢な食後、という感じです。

 

旦那と私でハッピーバースデーの歌を歌うと、長男はケーキの上に刺さっているわけでもない、、火がついているわけでもない、見えないろうそくにフーッと息を吹きかけました。

 

この先、こんな誕生日を何回迎えられるだろう。

私たち親が、あと何回祝ってあげることができるだろう。

 

長男32年目。

またこれからも、生きていきましょう。

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