お寒うなりました。
冷える職場用に買ったこのアイテム。旦那にウケけた割に、職場ではあまりウケませんでした。
さて、長いブランクを経ての続きです。
「陽性」という画面を見た瞬間、次男は家族に向かって「申し訳ない!!」を連発しました。
帰省理由はともかく、家族に迷惑をかけた、これからの日々を考えると申し訳ないと何度も頭を下げました。
感染経路の心当たりは全くなく、ひたすら研究室と自宅の往復。
強いて言えば、暮らしていくために出かけた買い物くらいかと。
いわゆる無症状という状態。
でも、親としては不幸中の幸いと考えたわけです。
このまま何も知らずに過ごしていれば、もしかして人と接触しない生活での経路でも、どこかでウイルスのお裾分けをしていた可能性はあるわけです。
しかもこの先、無症状から症状が現れた時のことを考えると、側にいてくれる方が緊急事態に行動できるし、把握もできると思ったわけです。
ということで、まず民間の検査場から告知された、陽性者に対する今後の動きという項目を確認して、指定された医療機関のクリニックに連絡を入れ、再度正式に検査を受けることとなりました。
クリニックには旦那と次男で赴き、駐車場に着くとクリニックに連絡。すぐに看護師さんが駐車場までやってきて、そこでそのまま問診となりました。
熱はありますか? いいえ。
倦怠感は? ないです。
というくだりから、とりあえず体温計で熱を測り、36.9度・・・。
看護師さん「う〜ん・・・」とうなり
「微熱ってことで・・・」「倦怠感も少しって書いておきます」
本来、無症状ならざっと一万七千円ほどの検査代がかかるのですが、この文言があるおかげで保険対象となり、無料としていただいたわけです。
しかも丁寧に対応していただいたとのこと。
検査結果は電話連絡しますとのことでしたが、朝早くに検査だったのに、クリニックから電話がかかってきたのが夜の11時頃。
個人クリニックでしたが、皆さんこんな時間まで働かれているということだと理解しました。
本当にお疲れ様、ありがとうございますと頭が下がる思いでした。
で、結果めでたく陽性確定。
次男、隔離決定!
翌朝いちばんに保健所に連絡を入れたのですが、その頃ちまたで言われていた対応の遅さなど全く感じることもなく、むしろ丁寧で何度も電話してきてもらったという印象です。
ちなみに体調確認も毎日電話でありましたしね。
未知のウイルスが巻き起こす事態に、過酷な中に頑張っている人たちがこんなにたくさんいる。
よもやの事態でしたが、そう知るきっかけにもなりました。
保健所からは保健所の電話番号の他に、非公開の感染者専用の番号、濃厚接触者の番号が伝えられ、少しでもおかしいと感じたら直ぐに連絡してと言われました。
聞き取った番号は、リビングの一番見えるところに貼っておきました。
(番号のところは加工してます)
無症状ということで、基本自宅療養であるとのこと。
福岡市は、40歳以降の年齢でなければホテル療養が案内できないとされているけれど、我が家には障害者がいるということで、優先してホテルでの隔離療養ができるが、どうしますか?と聞かれました。
陽性発覚から、次男は自宅の2階に隔離されたわけですが、全く顔が見れないというのに、長男は次男の気配だけで嬉しいのか、本当に機嫌が良かった。
それに、何かあった時に、知らないところで対応されるよりも、次男を側に置いておきたいという思いの方が強かったので、ホテルの件は辞退しました。
さて、長男の対応も考えていかなければならない。
直ぐに通所している福祉事業所、利用している施設全て、相談支援センターに連絡を入れ、今後の対応を話し、密に連絡を取ることになりました。
ちなみに事業所は、抗体検査にて全員陰性と聞いた時にはホッとしました。
この後、感染した本人は無症状のまま何もなければ、陽性が発覚した日から10日後に、無罪放免となる説明を受けました。
私たち家族は濃厚接触者として、感染者との接触がなくなった日から更に2週間の自宅待機が義務付けられています。
実は次男が直ぐにホテルに移っていたら、その日が感染者と接触がなくなった日として、私たちはそこから2週間待機でしたが、次男を自宅療養にしたので、次男の隔離10日間を経て、それから更に2週間が濃厚接触者の解放されるまでの期間となります。
ということで、まるまる24日間を、隔離者と待機者たちという立場でひとつ屋根の下の1階と2階で過ごしました。
さてさて、この後に避けられない難関が立ち塞がります。
それは長男も受けなければならないPCR検査。
鼻から検体を採取する方法は、下手すると暴れるだろうしトラウマになりかねない。
悩んでいると、長男が通所している事業所が、いざというときのために男性職員を数名派遣する提案をしてくれました。
でも、もし長男も陽性なら皆さんに迷惑をかけると言うと、防護服着ますという回答。
一瞬、ちょっと映画みたいなカオスな画が頭によぎってしまった。
でもでも、それもなんとか避けたいと必死で考えを巡らしたのでした。
しかし、そんなこんなで壁を乗り越えて、実は長男も無事に検査に成功したのですが、それはまた次回。
ところで、保健所から「パルスオキシメーターを、ご自宅に送りました」と連絡が入りました。
パルスオキシメーターは、すでに次男はギランバレーの治療の時に経験済み。
コロナのおかげで、一般的にも「血中酸素濃度を計測するメーター」と周知されましたね。
これが、お役所からレンタルで届くわけです。
どのくらい酸素が足りないか指に挟んで計測する、洗濯バサミみたいな小さな機械なんですが・・・
【コロナ=息が苦しくなる=パルスオキシメーターで計測】
というのは、メディアでもよく取り上げられてましたね。
で、それが我が家にもメール便で届きました。
その配達を委託された業者さんが、我が家のインターホンを鳴らすや否や、そこらじゅうに響くほどの大声で叫んでくれたわけです。
「パルスオキシメーター、お届けに来ましたーーーーー!!」
いやいや、それ、どこの自宅療養者のいる家の配達でもやってるんですかね??
驚きました。
配達員さんの声によって、この家は感染者のいる家ですよ!と言ってるようなもんです。
ここのご近所さんは理解あるけど、これは地域によっては、コロナ差別の原因になったりするかもしれない。
配達員さん、それはないわぁ・・・。
つづく。