宇宙人と暮らせば

面白親父、自閉症男子、理系(宇宙系)男子と私の、周りとちょっと違う日々を綴ります。

こんな我が家のコロナな話し②(こんなことってあるんだ・・・が重なった)

 

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「運転免許の初更新で、調べたら初回は地元じゃなきゃいけないみたいだから、ちょっとだけ帰省します!」

 

8月に入って、東京の次男から連絡がありました。

時は、新型コロナの新規感染者が毎日20,000人を超えたりしていた頃。

でも免許を失効するわけにもいかんだろう・・・ということで、搭乗者も少ないと踏んで遅い便の飛行機で帰省してきました。

 

とりあえず迎えに行くと、時間的なことも去ることながら、やはり世の中の状況から空港もガラガラ、人と距離を置いて歩くことが容易な位の密度でした。

 

ところで、飛行機到着時間からぞろぞろと人が降りてくるのに、なかなか次男は姿を現さない。

何かあったのか???

と思っていると、私のスマホに次男から連絡が入りました。

 

どうした? どこにおるん?

すると次男のセリフに驚いた!

「手荷物に預けてたリュックがさ、別の人が持って行っちゃって・・・」

 

リュックにはパソコンや研究の資料など、帰省時でもリモートで研究を続けるために必要なものが入っているらしい。

レーンから流れてきた全く同じ形のリュックは、持った瞬間に自分のではないと分かったし、待てど暮らせど自分のリュックは流れてこない。

それで空港の職員さんに「僕のリュックじゃありません!」と伝えたと。

 

 

は?

その場合、どうするん?

と、こちらもドキドキ。

しばらくするとキャリーバックだけ転がして、確かにいつものリュックを背負っていない次男が私たちを見つけてやってきました。

 

「なんかさ、同じリュックだったみたいで韓国の人が間違えて持ってっちゃったみたい。空港の人が連絡つけてくれてるらしくて、ここで待ってなくちゃいけないんよね」

 

いつも荷物を受け取るレーンでは、間違いがないか荷物につけた番号を確認するようにアナウンスしていることは、私でも知っている。やはり・・・

 

こんなことってあるんだ・・・。

 

20分くらい待ったかな。

次男はカウンターから出てきた職員さんに呼ばれて、正真正銘自分のリュックを手にして戻ってきました。

 

間違えちゃった人も慌てただろうなとか、空港まで戻って来たのかなとか色々想像しながらも、空港の職員さん達の対応に感謝でした。

 

手荷物の間違いには気をつけましょう!(下のリュックの写真はイメージです・笑)

 

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さて、次男の生活は東京ということで、本当はこちらにくる前にPCR検査をさせておきたいという思いはありました。

陰性の証明が水戸黄門の印籠みたいになるんではないかと。

 

少し調べてみると、全く熱も倦怠感も言われているような症状は何一つなく、平熱で食欲もあって超元気な次男のような場合は、保険が適応されないらしい。

要するに、どうやら料金がかかるとのことで次男にとってはそこもネックとなりました。

 

それまでも全く体調の変化もなかったようなので、とりあえず帰省して来いということにしました。

そしてリュック事件を乗り越えつつ、私が見つけておいた民間のドライブスルー検査場に行こうということにしました。

 

次男は帰省してからも、自分の前にパソコンを2台並べて睨めっこ、突然リアルガリレオみたく、紙一面に訳のわからん数式で計算を始めたり、パソコンに何か打ち込み始めたり、ひたすらひたすら夜寝るのも惜しんで何やらやってました。

 

また研究室でのリモートの打ち合わせや他大学の先生、学生たちとリモートでの研究会議などなど、本当に世の中便利に変わったものです。

 

東京でも研究室と大学の望遠鏡と自宅の往復、接触も限られた人のみだったとか。

根を詰める・・・という言葉を、まさかの次男から見せつけられた気がしつつ、結局そんなこんなで、帰省してからも缶詰のまま4日ほど経過していました。

 

そしてもうひとつ、コロナ陰性の印籠を持たせておこうと思ったのは、長男が福祉の事業所やサービスを利用していることにもありました。

 

私の勤務する相談支援事業所にも、いろんな福祉施設から連絡が入っていました。

コロナ感染者がでたので、今後の対応について・・・と連絡がひっきりなしに来るようになったんです。

 

学校は夏休みで閉鎖されているけれど、放課後等デイサービスが長期休みの子供達の受け皿になってる状況で、そんな施設からも感染者が出たと連絡が来ていました。

福祉施設も事業所も、いよいよ身近なことになったと感じていました。

 

福祉の利用者や職員から感染者が出ると、本当に影響が大きい。

そんなこんなで、長男の施設にも迷惑がかけられないので、とにかく次男も大丈夫!とはっきりとした安心を手に入れたかったわけです。

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そして予約なしで行けるドライブスルーの検査場に車で乗り入れ、車の中で検査キットを受け取り、スタッフに採取した唾液を車の中からそのまま渡しました。

検査結果は翌日夜10時以降、ネットでログインして渡された番号で検索するというものでした。

 

そこで翌日の夜、10時を過ぎて自分の番号を打ち込んで検査結果を見た次男が、驚愕の声を上げました。

「ぇえ!陽性だって!!」

 

全く症状なし、人との接触もほぼなし、マスクも常時していた、消毒も頑張っていた、学校へも節約のため徒歩だった・・・何よりギランバレーを発症して息が出来ない辛さを知っているから、すごく気をつけていた・・・。

それでも、感染していた。

 

どう考えても、どこでそうなったのか分からない、いつそうなったのかも分からない、本当にこのウイルスの恐ろしさを知った思いでした。

 

こんなことってあるんだ・・・

 

次回は、無症状のコロナ患者とその家族(濃厚接触者)が、社会復帰するまでの道のりについてです。